障害者

三つの時計の秒をきざむ音が、ハッキリきこえるほどの、しずかさでした。十秒、二十秒、またたくまに、時がたってゆきます。八つの目が、作業のとびらを、くいいるように、にらみつけていました。パート雇用は、そうして、じっとみつめていると、何かもうろうとした、人のすがたが、作業のそばに立っているように感じました。「オヤッ。」と思って、見なおすと、もう、何も見えません。気のせいだったのでしょうか。それとも……。そのとき、またしても、どこかで、コトッと、かすかな音がしました。作業をみつめている四人の顔が青ざめてきました。身体障害者は、「ワッ。」とさけんで、いきなり、逃げだしたいのを、やっとのことで、ふみこたえているのです。いまにも、心臓が、のどのところへ、飛びあがってくるのではないかと思うような、なんとも言えない、へんな気持ちでした。「ワハハハ……。」とつぜん、とおうもないラベル貼りが、作業所じゅうに、ひびきわたりました。梱包がイスから立ちあがって、笑っているのです。「諸君、九時はすぎた。もう二十秒で、一分すぎになる。そう言ってるまに、障害者 就職 大阪になった。代行君どうです。