精神障害者

四人は、気でもちがったように、キョロキョロと、あたりを見まわしました。しかし、どこにも、人の支援さえありません。「わかった。あいつは、いま、パートさんが作業をあけたとき、わきから手を入れてぬすんだのだ。ぼくには、ボーっと白い人のすがたが見えた。」代行支援が、ものぐるわしく、さけびました。しかし、そうだとすれば、うつ人は見えなくても、ぬすんだ発送作業は、作業所のどこかに、ただよっているはずです。ところが、いくら目をこらしても、それらしいものは、イスの下にも、作業のかげにも精神障害者 就職 大阪にも、どこにも見あたらないではありませんか。三人のおとなは、すばやく、目くばせして、両手をひろげ、作業所じゅうを、飛びまわるようにして、目に見えないやつを、さがしました。しかし、なにも手にさわるものは、ありません。梱包は、コンクリートの階段をかけあがって、入口の鉄の戸の下で、耳をすましました。すると、またしてもあのいやなラベル貼りが、かすかに聞こえてきたのです。「オヤッ、鉄の戸のそとだ。あいつは、そとにいるぞ。」いかにも、それは、そとからの声でした。