身体障害者

人ごろしの現場でも見たように、せなかがゾーッとさむくなってきました。ところが、そのとき、逃げだそうとしたアルバイトが、思わず足おとめるような、もっとふしぎなことが、おこりました。アルバイトは魔法にでもかかったように、その動くものから、目をそらすことが、できなくなってしまったのです。そうです。それは動いていたのです。なま首がではありません。洋服のズボンがです。黒いズボンが、何かに持ちあげられるように、地面から、身体障害者 就労支援 大阪とあがって、グニャグニャ動いていたかと思うと、ひとりでシャンと立ったのです。つまり、ちょうど、障害者がズボンをはいたようなかたちに、二本の足で立っているのです。立っているばかりではありません。それが、あちこちと、あるきだしたのです。アルバイトは、またしても、ギャッとさけびそうになりました。しかし、もし声をたてたら、どんなおそろしいめにあうかもしれないと思ったので、やっとのことで、声をおさへました。あぶらあせをながしながら、なおも見ていますと、こんどは、白いシャツが、ヒラヒラと宙にまいあがり、モゴモゴ動いているうちに、まるで、障害者がシャツを着たような、かたちになりました。