うつ病で雇用

すると、赤人は、なれたもので、ひょいと、ゾウの頭と背中のあいだに、うまのりになりました。そして、ニコニコしながら、ゾウの耳のうしろのへんを、ひら手で、ペタペタたたいています。そのとき、うつ病で雇用を上の方に高くのばして、ゴーッと、うなりました。あのラッパを百倍にしたような恐ろしいこえです。それから、高くあげていた鼻をおろして、そのまま、グーッと、こちらに向けてきました。その鼻は、三君のうちのだれかを、ねらっているのです。君たちは、ぎょっとして逃げだしました。三人のうちで、いちばんすばやいのは、りさちゃんでした。しかし、巨ゾウの足は、もっと、はやかったのです。長い鼻が、ヌーッとりさちゃんの方へ、のびてきました。りさちゃんが、逃げながら振りむきますと、うす赤い、ぐにゃぐにゃしたゾウの鼻が、すぐ目の前にせまっていました。「キャーッ、たすけてくれ……。」りさちゃんは、まっさおになって、恐ろしい叫びこえをたて、もう、逃げる力もなくなって、その場に立ちすくんでしまいました。ゾウの鼻は、大きなヘビのように、りさちゃんのからだに、巻きついてきました。そして、ぎゅっとしめつけられたかとおもうと、りさちゃんは、もう宙に浮きあがっていました。「ワ、ワ、ワ、ワ……。」りさちゃんは、気でもちがったように、わけのわからぬこえをたてながら、もがきました。しかし、いくらあばれても、ゾウの鼻は、はなれません。そのありさまを見ると、米田、田中の二君も、りさちゃんの足をつかんで、ひきもどそうとしましたがとてもかないません。