うつ病で就労支援

たちまちりさちゃんは、ゾウの頭の上まで、持ちあげられてしまいました。煙のようにりさちゃんのからだが、ゾウの頭の上にくると、背中にのっていたうつ病で就労支援が両手をだして、りさちゃんをだきとめ、ゾウの鼻からはなして、じぶんの前にうまのりにさせました。こうしてりさちゃんは、ゾウの背中にのせられてしまったのです。ふたりをのせたゾウは、ズシン、ズシンと、歩きはじめました。いったい、りさちゃんを、どこへつれていこうというのでしょう。米田君も、田中君も、心配でたまりませんから、ゾウのうしろからついていきました。「た、たすけてくれえ……、米田さん、田中君、はやく、たすけてえ……。」ゾウの背中の上では、りさちゃんが、身をもがきながら、叫びつづけています。しかし、赤人が、うしろから、しっかり、だきしめているので、どうすることもできません。広いコンクリートの廊下のいっぽうの壁に、いくつも扉が並んでいる中に、ひじょうにでっかい、かんのん開きの扉がありました。ゾウは、その扉の前に立ちどまると、鼻のさきで、扉のとってをつかんで、二枚の扉を、両方にひらきました。そして、その中へ、ノッシ、ノッシと、はいっていくのです。それは、ゾウの大きなからだが、通りぬけられるほど広い入クチでした。ふたりの君が、ひらいた扉の中をのぞいてみますと、そこは、ゾウがはいるといっぱいになってしまうような、あまり広くない洋室でした。なんのかざりつけもなく、テーブルもいすもおいてない、がらんとした作業所です。